Evernote(エバーノート)は、米Evernote Corporationが提供しているWebサービスのことで、「すべてを記憶する」というキャッチコピーで表されるように、オンラインであらゆる情報(メモ、ノート、写真)を管理できるツールです。その提供元であるEvernote Corporationが世界中の開発者(デベロッパー)向けに開催しているのが、Evernote 連携アプリケーションコンテスト「Devcup2012」です。
このコンテストに参加する事になったきっかけは、弊社の代表の伊鍋がシリコンバレーに仕事で訪れた際、このコンテストのことを知り、「新入社員二人の社員教育にはもってこいの題材だ」ということで、急遽私達二人が参加する事になりました。応募条件としては、EvernoteのAPIを使った新規のアプリケーションの制作、およびアプリの内容を世界中の人にPRするプロモーション映像のアップロードという内容でした。締め切りが6月末に設定されていたため、準備期間は約2ヶ月という短さでした。
入社して4月の初期研修を終えてようやく5月に入った頃に、このコンテストへ二人共同で参加することが決まったので、まずは企画をどうするかで議論が白熱しました。二人で企画を持ち寄りディスカッションを重ね「Evernote」の特長を一番活かせると感じた「EverFashion」という企画に辿り着きました。コンセプトは「あなただけのファッションアルバムを作ろう」。洋服のコーディネイトの
パターンを写真で記録し、アルバムとして整理することで毎日の服選びが簡単で楽しく、かつ迷わなくなります。さらに集められるのは自分のコーディネイト写真だけではありません。EverFashionでは世界の様々な国の人々と写真を共有することができ、新たなコーディネイトのアイディアももらうことができます。しかし、日常の業務の合間をぬってようやく企画・コンセプトをまとめた頃には、すでに6月に入っていました。
結果的に入賞までは至りませんでしたが、自分の手でここまでのアプリケーションを作った体験は今後に生かせると思います。制作過程でいくつもの技術的な壁にぶつかり、その際に社長にも何度も助けていただきました。
しかし、時には「それはやったことがないから分からないな」という回答の時もあり、社長ほどの人でも分からない事があるんだということに純粋に驚きました。冷静に考えてみると同じことを実現するにしても、解決法は複数有り、どれが正解かは誰にもわからないということです。プログラミングの世界はそれだけ広い世界であり、未知のフロンティアがまだまだある分野なんだと感じる事ができ、とてもエキサイティングな体験でした。もし来年もこのコンペがあったら新たなアプリで挑戦します。もちろんブラッシュアップした企画もすでに練り始めています。